ACCのグラフィック設定を下げるだけで速く走れるようになるわけではありません。不安定なフレームレートが安定し、入力遅延が減り、ブレーキングポイントが見やすくなる場合にのみ効果があります。レース全体を通してフレームレートがリフレッシュレートを上回るようになれば、それ以上設定を下げてもラップタイムの短縮にはつながりません。そこからは、視野角、セットアップ、そして動かないシムリグのほうがはるかに重要になります。
タイヤと同じだと考えてください。新品のタイヤは役に立ちますが、その効果は車が使い切れるグリップの範囲までです。フレームレートも同じです。
設定を下げることが本当に役立つのはどんなとき?
設定を下げることで有利になるのは、主に次の3つの状況です。
フレームレートがリフレッシュレートを下回るとき
144 Hzのモニターを使っていて、集団走行中にACCが80 FPSまで落ちると、そのたびにわずかな引っ掛かりを感じます。スライドを修正する操作が一瞬遅れ、車との一体感も薄れます。影、ミラー、表示車両数の設定を下げ、フレームレートの落ち込みをなくすことで、映像が滑らかになり、操作も安定します。
入力遅延が増えるとき
グラフィックカードの負荷が100パーセントになると、フレームが処理待ちの状態になり、待機するフレームが増えるほど手の操作が画面に反映されるまでの遅延も増えます。PCが維持できる最大フレームレートより少し低い値に上限を設定すると、この処理待ちを短く抑えられます。特に、フォースフィードバックの応答が速いダイレクトドライブ式ステアリングでは、その違いを感じやすくなります。
エフェクトでコースが見えにくくなるとき
負荷の高いポストプロセッシング、強いモーションブラー、過剰なブルームは、ブレーキング距離看板やエイペックスを見えにくくします。これらの設定を下げる目的は、フレームレートではありません。走行の目印をより早く確認するためであり、それこそがラップタイムの短縮につながります。

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高く保つべき設定は?
運転を助ける設定もあるため、下げるとかえってタイムを失うことがあります。
描画距離と表示車両数
次のコーナーと、その手前を走る車が見える必要があります。描画距離は中または高に設定し、レース中の表示車両数は15〜20台程度を維持しましょう。ACCで雨天時やレーススタート時にFPSが低下する理由のガイドでは、CPU負荷とのバランスの取り方を解説しています。
解像度とシャープネス
解像度が低いと、遠くのブレーキング距離看板がぼやけます。解像度は100パーセントに保ち、まず影やミラーの設定を下げるほうが効果的です。調整の詳しい順序は、ACCのおすすめグラフィック設定ガイドで紹介しています。
ミラーの視認性
ミラーの品質は低にしても構いませんが、後方の状況が確認できる状態は保つ必要があります。後続車の位置を把握できることは、フレームレートを上げること以上に、レースでのタイムロスを防ぎます。
グラフィック設定よりも速さにつながるものは?
フレームレートが安定したら、最も大きな改善につながるのは座り方と見え方です。
正しい視野角
FOVが適切でないと、車の速度感やコーナーまでの距離感が変わります。視野角が広すぎるために、ブレーキを早く踏みすぎるドライバーは少なくありません。シムレーシングのFOVガイドでは、その計算方法を紹介しています。3画面の場合は、実測値を使ってACCの3画面設定を行えば、ACCが自動で計算します。

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毎回再現できるシーティングポジション
SIMGASMは、シーティングポジション、ステアリングホイールの角度、ペダルの配置や角度を、見た目の細部ではなくパフォーマンスを左右する要素と考えています。この考え方は創業者のJohan Akkermanに由来します。彼は2019年にVP Gamingの一員としてProject CARS 2の世界チーム選手権で優勝し、その後、実車のDNRT BMW E30 Cupでもタイトルを獲得しました。両方の世界で実感したのは、わずかなフレームレートの向上よりも、長いスティントを通した安定性のほうが重要だということです。
たわまないシムリグ
強いブレーキングでペダルプレートが動くと、ラップごとにブレーキの踏力が変わります。そのタイムロスは、どのグラフィック設定による影響よりも大きくなります。剛性の高いアルミ製シムレーシングコックピットなら、1周目も30周目も同じペダルフィールを保てます。Hobbyは40 x 40 mm、Clubは40 x 80 mm、Sportは40 x 120 mm、Proは40 x 160 mmのプロファイルを採用しているため、ホイールベースとペダルに必要な剛性を選べます。
車両セットアップの基本
適切なタイヤ空気圧は、どれほど高いフレームレートよりもグリップ向上につながります。セットアップに慣れていない方は、タイヤ空気圧、ブレーキダクト、電子制御を解説したACCセットアップの基本から始めましょう。

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ACCのグラフィックとラップタイムに関する質問
以下の回答を、何から変更するかを決める参考にしてください。
eスポーツのドライバーはACCで低画質設定を使っていますか?
多くのドライバーは、フレームレートを安定させるために負荷の高いエフェクトを下げていますが、コース、ブレーキング距離看板、ミラーの見やすさは保っています。目的は安定性と視認性であり、設定を下げること自体ではありません。
ACCは60 FPSで十分ですか?
プレイは可能ですが、100 FPS以上のほうが滑らかで、反応も速く感じられます。最も重要なのは、モニターに合ったフレームレートを安定して維持することです。
モーションブラーを使うと遅くなりますか?
物理演算は変わりませんが、走行の目印が見えにくくなります。ほとんどのドライバーはオフにしています。
タイムを縮めるには、まず何を変えるべきですか?
フレームレートを安定させ、正しいFOVを設定してから、シーティングポジションと車両セットアップを調整しましょう。
もっと詳しく知りたい方は、SIMGASMの専門スタッフがお手伝いします。