ブレーキングでペダルが滑る、きついコーナーでチェアが後ろに動く、フォースフィードバックが路面の凹凸を伝えるたびにデスクが揺れる。そんなときは、デスクからコックピットへ移行するタイミングです。SIMGASM Hobbyのようなコンパクトなフレームなら、この3つを一度に解決できます。40x40 mmのアルミプロファイルを使用し、寸法は500 x 1270 x 580 mm。16 Nmまでのホイールベースに対応しているため、一般的な部屋に収まりながら、最新のダイレクトドライブホイールベースもしっかり支えます。
このガイドでは、デスクから移行すると実際に何が変わるのか、現在の環境が上達を妨げている明確なサイン、そしてSIMGASM Hobbyシリーズへの移行について解説します。デスクでも十分なケースも紹介するので、適切なタイミングで投資を判断できます。
デスクから移行すると何が変わる?
ひと言で言えば、シート、ステアリングホイール、ペダルの位置関係がずれなくなります。
シート、ステアリングホイール、ペダルの位置関係を固定
デスクでは、固定されていない3つの機材が互いに動きを妨げます。チェアにはキャスターがあり、ペダルは床に置かれ、ステアリングホイールはクランプで取り付けられています。コックピットでは、この3つを1つのフレームに取り付けます。そのため、腰からブレーキペダルまでの距離が毎周変わらず、座るたびに同じ位置でステアリングホイールを握れます。
小さな違いに思えるかもしれませんが、走り方が変わります。安定したブレーキングには、ペダルの位置が安定していることが必要です。ペダルが少しずつ逃げなくなると、機材のずれに対処するのではなく、感覚を頼りにブレーキを踏めるようになります。ほとんどのドライバーは、最初の走行でこの違いを実感します。
フォースフィードバックを受け止めるのはデスクではなくフレーム
ホイールベースは強い力で反力を伝えます。デスクでは、その力の一部が天板やクランプの揺れに変わってしまいます。ステアリングから伝わる感触が弱くなり、細かな情報も感じ取りにくくなります。モニターまで一緒に揺れることも珍しくありません。アルミプロファイルのフレームでは、ホイールベースを頑丈なホイールマウントにボルトで固定します。フレームが荷重を受け止めるため、縁石の感触やタイヤのグリップをより明確に感じ取れます。

SIMGASM | Hobby アルミ製シムレーシングコックピット - ブラック
デスク環境が上達を妨げている5つのサイン
このうち2つ以上に心当たりがあるなら、次のアップグレードにはコックピットが最適かもしれません。
ブレーキングでペダルが滑って逃げる
これは最もよくある問題です。ブレーキを強く踏むとペダルユニットが前にずれ、踏み込みの基準が失われてしまいます。ペダルをテープで床に固定したり、壁に押し当てたりするドライバーも多くいます。多少の効果はありますが、ペダルプレートにボルトで固定したときと同じ感覚にはなりません。
きついコーナーでチェアが後ろに動く
オフィスチェアはタイピングのために作られており、ブレーキペダルを踏むためのものではありません。キャスターで動き、傾き、回転します。長時間のレースでは、同じ位置にとどまるだけで体力を使ってしまいます。コックピットに固定されたシートなら、この問題を完全に解消できます。
デスクが揺れる、またはクランプがずれる
高速コーナーで画面が揺れたり、毎週クランプを締め直したりしているなら、デスクでの固定は限界に達しています。トルクが1 Nm増すごとに、この問題はさらに大きくなります。
ダイレクトドライブへのアップグレードを考えている方
多くのダイレクトドライブホイールベースは、性能を十分に発揮するために、しっかりとした固定箇所を必要とします。HobbyはSIMGASMの指針に沿って16 Nmまでに対応し、エントリークラスからミドルクラスまで幅広いホイールベースをカバーします。そのため、最初のステアリング機材からステップアップするときも、フレームを引き続き活用できます。
1時間以上レースをする方
長時間の走行では、快適さが重要になります。適切なシートを正しい高さと角度に設定すれば、背中や脚の負担が軽くなり、ラップタイムの安定にもつながります。
デスクでいっぱいの部屋にHobbyをどう置くか
最も気になるのは設置スペースという方も多いので、実際の寸法をご紹介します。
Hobbyのフレームは幅50 cm、全長127 cmです。椅子を後ろに引いた状態のデスクと比べても、それほど大きなスペースは必要ありません。SIMGASMは、寝室や仕事部屋、共用のゲーム部屋など、シミュレーターで空間全体を占有したくない場所に向けてHobbyを開発しました。コンパクトなCoreバケットシートとオプションのキャスターを組み合わせれば、大型のフレームよりも、サイズの合うデスクの下や収納スペースへ簡単に移動できます。必ずシート、ホイールベース、ペダルを含めた全体の寸法を測ってください。シムレーシングコックピットに必要なスペースのガイドでは、順を追って設置計画を立てられます。
ほかの人と一緒に暮らしていますか? それなら、騒音や振動への配慮も大切です。独立した脚で支えるフレームは、クランプ固定に比べてデスクや壁にがたつきが伝わりにくくなります。詳しいヒントは、集合住宅向けシムレーシング環境づくりガイドをご覧ください。

SIMGASM | Core バケットレーシングシート - ブラック
Hobbyへの移行には何が必要?
デスクからコックピットへの移行は、多くの方が思うよりも簡単です。
同梱品
Hobbyには、アルミプロファイル、シャーシブラケット、ご購入手続き時に選択したホイールマウント、組み立て用の金具と工具、白い組み立て用手袋、組み立てガイドが付属します。シフターやハンドブレーキ用のCoreサイドプロファイルアームも含まれています。シート、シートスライダー、ホイールベース、ペダル、モニタースタンドは別売りなので、必要なものだけを選び、すでにお持ちのパーツを引き続き使えます。
自宅での組み立て
フレームの組み立ては、ベースフレームと脚、シートブラケット、支柱、シフターアーム、ペダルプレート、最後にホイールマウントという、わかりやすい手順で進めます。公式のSIMGASM Hobby組み立てガイドでは、ボルトの取り付け一つひとつまで説明しています。ペダルプレートの直角を出す作業は、時間をかけて丁寧に行ってください。まっすぐに取り付けることで、最良のペダル操作感が得られます。
機材の移設
ホイールベースはクランプ固定からホイールマウントへ移し、ペダルはペダルプレートに、シートはブラケットに取り付けます。モニターは、最初はデスクに置いたままでも構いません。後から一体型または自立型のスタンドを使って画面をステアリングホイールに近づければ、スピード感がより伝わりやすくなります。

同じくデスクから始めた人が作ったコックピット
SIMGASMは、この趣味とは縁遠いオフィスで生まれたブランドではありません。
SIMGASMの創業者、CEO兼プロダクトデザイナーであるJohan Akkermanは、2008年にGran Turismoとコントローラーでシムレーシングを始めました。当時、市販のシミュレーターフレームは安くても400〜500ユーロほどしたため、中古のガス管を溶接して自分でフレームを作り、廃車置き場で見つけたシートを取り付けました。この実用的な出発点は、今もHobbyの設計思想に息づいています。製品は実際の問題を解決し、手の届く価格で、長く使える十分な強度を備えているべきだという考えです。SIMGASMのすべての製品は、オランダのWijk bij Duurstedeにある本拠地で、単体の部品としてではなく、シミュレーター一式に組み込んだ状態でテストされています。
デスクでもまだ十分な場合
コックピットは、必ずしも最初に購入すべきものではありません。
軽量なギア駆動式ステアリングホイールでたまにレースを楽しむ程度なら、頑丈なデスクとキャスターのない椅子でも十分に楽しめます。シムレーシングが自分に合うかまだ分からない場合も同様です。ただし、毎週レースをするようになったり、より強力なホイールベースの導入を考えたり、上記の問題を感じたりするようになったら、シムレーシングコックピットは、効果を最も実感しやすいアップグレードになることが多いでしょう。セットアップを構成するほかのすべての機材の性能も、より引き出せるようになります。
デスクからコックピットへの移行に関する質問
よくいただく質問に、簡潔にお答えします。
シムレーシングでは、コックピットは本当にデスクより優れていますか?
はい、ほとんどのドライバーにとってはそうです。コックピットはシート、ステアリングホイール、ペダルの位置関係を固定するため、ブレーキングが安定し、フォースフィードバックもより明確に感じられます。
Hobbyコックピットと一緒にシートを購入する必要がありますか?
はい。シートは別売りです。コンパクトなCoreバケットシートはHobbyによく合い、シートスライダーを使えばペダルまでの距離も簡単に調整できます。
Hobbyにはどのくらいのトルクのホイールベースが適していますか?
SIMGASMでは、16 Nm以下のホイールベースにHobbyをおすすめしています。それを超える場合は、40x80 mmのアルミプロファイルを採用したClubのほうが適しています。
デスクのモニターをそのまま使えますか?
はい、最初はそのまま使えます。多くのドライバーはHobbyをデスクの前に置き、モニターはデスクに置いたまま使っています。後からモニタースタンドを導入すれば、画面を理想的な高さと距離に配置できます。
もっと詳しく知りたいですか?SIMGASMのエキスパートが喜んでお手伝いします。