LMUのハイパーカーに適したシートポジションは、GTカーとフォーミュラカーの中間です。低めのシートをしっかり寝かせ、脚を伸ばして足を少し高く置き、ステアリングホイールを胸に近づけます。実際のハイパーカードライバーはクローズドプロトタイプのコックピットに深く座るため、GTカーよりも低く、背もたれを寝かせた姿勢が最も自然に感じられます。何よりも、1スティントを通して無理なく維持できる姿勢を選びましょう。
シートポジションは、ブレーキ操作やステアリング操作、集中力を保てる時間にも影響します。このガイドでは、シムリグでハイパーカーのポジションを再現する方法と、それに合うシートやゲーム内カメラの調整方法を紹介します。
実際のハイパーカードライバーの着座姿勢
ボルトを1本でも動かす前に、再現したい実車のコックピットをイメージしておきましょう。
GTとフォーミュラの中間
GTカーは市販車をベースとしているため、ドライバーは膝を曲げ、上体を比較的起こした姿勢で座ります。フォーミュラカーでは、ほぼ寝そべるような姿勢になり、足は腰に近い高さに位置します。LMHとLMDhのハイパーカーは専用設計のプロトタイプなので、GTカーよりも低く、背もたれを寝かせた姿勢になりますが、フォーミュラカーほど極端ではありません。
この中間的な姿勢は、シムレーサーにとって好都合です。ハイパーカーやLMP2だけでなくGT3でも使えるため、Le Mans Ultimateのようなマルチクラスのゲームで役立ちます。GTとフォーミュラのシートポジションの記事では、両者の違いを解説しています。

SIMGASM | Atlas フォーミュラ用シムレーシングシート - ブラック
長時間のレースで重要な理由
耐久レースでは、同じブレーキングポイントでの操作を何百回も繰り返します。適切な姿勢なら、脚でブレーキをまっすぐ踏み込めるうえ、腕の力も抜けます。姿勢が悪いと体に力が入り、3時間目にはブレーキングの安定性が落ちてしまいます。
シムリグをハイパーカーのポジションに調整する
床に近い部分から順に調整しましょう。まずシート、次にペダル、最後にステアリングホイールです。
シートの高さと傾斜
シートをフレームの低い位置に取り付け、GTレース用の姿勢よりも少し深く寝かせます。腰はかかとより低い位置か、ほぼ同じ高さに合わせます。あごを上げなくても、ステアリングのリム越しに画面が見えることを確認してください。
ここでは背もたれが固定されたシートが役立ちます。体の位置をしっかり保ち、車の動きを直接体に伝えてくれるためです。SIMGASM創業者のJohan Akkermanは、SIMGASM Sportコックピットにフォーミュラ用Atlasシートを組み合わせて走行しています。低く寝かせたこの組み合わせは、クローズドプロトタイプにとてもよく合います。
下の短いリール動画では、実際のシムリグにSIMGASMシートを取り付けた様子を確認できます。
ペダルまでの距離と角度
ブレーキを最大の力で踏み込んだときに、膝が少し曲がる位置に合わせます。脚が伸び切ると操作を調整しにくく、膝が深く曲がると力を出しにくくなります。背もたれを寝かせた姿勢では、足の力がペダル面を横切る方向に逃げず、踏み込み方向に伝わるよう、ペダルを後ろに傾けます。ヒールレストがあると、毎回同じ位置に足を置きやすくなります。

ステアリングホイールの高さと距離
ステアリングホイールは低めかつ体に近い位置で、おおよそ胸の高さに合わせます。肩をシートにつけたまま、リムの上端に手首を乗せられる距離が目安です。ハイパーカーのステアリングはクイックなので、腕を大きく動かすことはほとんどありません。ホイールを近づけることで肘の曲がりを保ち、長時間でも肩の力を抜いて走れます。
新しいポジションにゲーム側を合わせる
シムリグの調整ができたら、ゲーム内の視点も合わせましょう。
LMUのシート位置と視野角
ゲーム内のシート位置を動かし、画面内のステアリングホイールと実際のホイールの位置を合わせます。その後、画面サイズと画面までの距離に合った視野角を設定します。適切な視点にすると、速度やコーナーまでの距離を実感に近い感覚で捉えられ、ブレーキングにも役立ちます。数値の計算方法は、シムレーシングのFOVガイドで紹介しています。
車両セットアップの変更と同じようにポジションをテストする
新しいシートポジションも、車両セットアップの変更と同じように検証しましょう。一度に変えるのは1か所だけにして、ひと通り走行します。LMUのセットアップ変更を正しくテストする方法のガイドでは、その手順を紹介しています。ポジションが自然に感じられるようになったら、Le Mans Ultimateの車両セットアップガイドを参考に、車両の調整へ戻りましょう。
ポジションを維持できるシムリグ
適切なポジションも、毎回のセッションでシムリグがその位置を保ててこそ効果を発揮します。
コックピットとシートの選び方
SIMGASMは、シートポジション、ステアリングの角度、ペダルの配置を、パフォーマンスと持久力に関わる要素として捉えています。コックピットシリーズとAtlasシートには、強度、人間工学、快適性を軸に開発した特許取得済みの設計が採用されています。Clubは40 × 80 mmのメインプロファイルを使用し、設置面積は500 × 1350 mmとコンパクトです。低く寝かせたポジションに対応する、十分な調整幅も備えています。当社のシムレーシングシートと組み合わせるか、まずはすべてのシミュレーターコックピットを比較してみてください。

SIMGASM | Club アルミ製シムレーシングコックピット - ブラック
ハイパーカーのシートポジションに関する質問
ハイパーカードライバーのような姿勢で座るために、ドライバーからよく寄せられる質問にお答えします。
フォーミュラ用シートはハイパーカーに適していますか?
はい。フォーミュラ専用のセッティングよりも、背もたれを少し起こせば適しています。低く寝かせたシートは、クローズドプロトタイプによく合います。
LMUでGT3に乗るときは、ポジションを変える必要がありますか?
基本的には必要ありません。ハイパーカーのポジションはGT3にも適しているため、クラスを変えるたびにシムリグを組み直さずに済みます。
背もたれを寝かせたシートで腰痛を避けるにはどうすればよいですか?
腰をしっかり支え、ステアリングホイールを近づけ、スティントの合間に短い休憩を取りましょう。数回のセッションにわたって、少しずつ調整してください。
腰はかかとより低くしたほうがよいですか?
ハイパーカーらしい感覚を得るには、腰をかかととほぼ同じ高さか、少し低い位置に合わせます。それ以上低くするのは、長時間でも快適さを保てる場合だけにしましょう。
さらに詳しく知りたい方は、SIMGASMの専門スタッフがお手伝いします。