SimHubのオーバーレイをVRで表示するには、別のツールが必要です。SimHub単体ではVRヘッドセット内にオーバーレイを描画できないためです。この点は、SimHubの開発者も公式フォーラムで説明しています。SteamVR向けのOVRdrop、OVR Toolkit、Desktop+や、OpenXRゲーム向けのOpenKneeboardなどのツールは、SimHubのウィンドウをキャプチャし、ヘッドセット内にフローティングパネルとして表示します。一度設定すれば、燃料、デルタタイム、タイヤのデータを好きな位置に表示できます。
2026年、VRでレースを楽しむドライバーはこれまで以上に増えています。その多くが、見やすいオーバーレイを必要としています。このガイドでは、設定の仕組み、パネルの配置、高いフレームレートを維持する方法を紹介します。
SimHubのオーバーレイがVRに表示されないのはなぜ?
問題を解決するには、まずSimHubのオーバーレイの仕組みを理解しておくと役立ちます。
SimHubのオーバーレイは、Windowsのデスクトップ上に表示される透明なウィンドウです。通常のモニターでは、ゲームの上に重ねて表示されます。一方、VRヘッドセットに映るのは、ゲームが左右の目に向けて描画した映像だけです。デスクトップとその上にあるすべてのウィンドウは、ヘッドセット内には表示されません。つまり、オーバーレイ自体は存在していても、見えないのです。
ただし、SimHubのそれ以外の機能はVRでも動作します。バスシェイカー、LED、送風ファン、モーション機能は、画面ではなくハードウェア上で動作します。橋渡しが必要なのは、画面に表示する部分だけです。
ヘッドセット内にオーバーレイを表示するには、どのツールを使えばよい?
適したツールは、使用するシミュレーターのVRランタイムによって異なります。
SteamVRのゲーム
SteamVR経由でシミュレーターを動かしている場合は、デスクトップオーバーレイアプリを使います。OVRdropは、SimHubの開発者自身が紹介しているツールです。OVR ToolkitとDesktop+も同様の仕組みで動作します。SimHubのオーバーレイウィンドウを選ぶと、アプリがそれをパネルとして表示し、視界に追従させたり、コックピット内の決まった位置に固定したりできます。
OpenXRのゲーム
現在は多くのシミュレーターがOpenXRで動作し、より高いパフォーマンスを得られることもあります。この場合はOpenKneeboardがよく使われます。ヘッドセット内にウィンドウをニーボード形式のパネルとして表示でき、SimHubのオーバーレイウィンドウも追加できます。ACCのVR設定ガイドでは、人気のVRシミュレーターの一つを例に、OpenXRの仕組みを解説しています。

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VRオーバーレイはどのような手順で設定する?
まず通常のモニター上でオーバーレイを作成し、その後VRに移します。
オーバーレイを小さく作る
SimHubでは、1つのオーバーレイのサイズが480,000ピクセルまでに制限されています。例えば800 x 600です。透明な領域もこの数に含まれます。そのため、大きなパネルを1つ作るのではなく、デルタタイム用と燃料用など、小さなオーバーレイを複数作りましょう。小さなパネルのほうがVR内でも配置しやすくなります。
ゲームをウィンドウ表示で起動する
デスクトップ上で、シミュレーターをウィンドウモードまたはボーダーレスウィンドウモードで起動します。これにより、オーバーレイウィンドウがアクティブな状態を保ち、VRツールでキャプチャできるようになります。次にVRツールを開き、SimHubのウィンドウを選択して、パネルのサイズと位置を設定します。毎回のセッションで読み込めるよう、レイアウトを保存してください。
コース上でテストする
5周走りながら、1つずつ確認しましょう。文字は鮮明ですか? パネルがミラーを隠していませんか? 頭を動かさずにデルタタイムを読めますか? 調整したら、もう一度保存します。SimHubオーバーレイガイドでは、そもそもどの数値を表示する価値があるのかを紹介しています。
オーバーレイは視界のどこに配置すればよい?
VRでは常にパネル越しに周囲を見ることになるため、モニター以上に配置が重要です。
オーバーレイは視界の上部付近か下端に置き、中央には配置しないようにしましょう。車内のバーチャルダッシュボードにパネルを固定すると、実際のディスプレイのようにコックピットと一緒に動くので便利です。大きなフォントと高いコントラストを使い、少し透過させてください。不透明度を70~80パーセントにすると、読みやすさを保ちながら、背後のコースも見えるようになります。
実際の着座姿勢も関係します。毎回同じ姿勢で座れば、パネルも同じ位置に見えます。そこで役立つのが、剛性の高いコックピットです。SIMGASM SportとProは、どちらもペダルデッキの定格ブレーキ荷重が300 kgで、Proでは重要な取り付け箇所に頑丈なスチール製補強を追加しています。これにより、強いブレーキング時にも身体と視点の位置が安定します。

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VRオーバーレイを使うとフレームレートは下がる?
はい、少し下がるため、処理性能に余裕を持たせておきましょう。
VRはGPUへの負荷が高く、パネルを追加するたびに処理が増えます。オーバーレイを追加する前に、ゲームのGPU使用率を約90パーセント未満に抑え、フレームレートリミッターを使ってください。使っていないダッシュボードは閉じましょう。SimHubの動作が遅く感じる場合は、オーバーレイごとに設定できるHTMLレンダリングモードを試してください。VR用のシムリグ選びで迷っている方は、2026年のVRレーシングにシムリグは必要かもご覧ください。
VRではキーボードやマウスが見えません。見なくても手が届く位置に置いておきましょう。SIMGASMは、実際の使い方を重視してアクセサリーを設計しています。その製品開発を自ら率いるのは、VP Gamingの一員として2019年のProject CARS 2世界チーム選手権で優勝した、元eスポーツ世界チャンピオンのJohan Akkermanです。観戦する人のために、VR環境の隣にスマートフォンのダッシュボードを置きたい方は、スマートフォンをSimHubのダッシュボードとして使う方法をご覧ください。

よくある質問
VRオーバーレイについて、特によくある質問にお答えします。
SimHubはVRに標準対応していますか?
いいえ。SimHubのオーバーレイをヘッドセット内に表示するには、OVRdropやOpenKneeboardなどのサードパーティ製ツールが必要です。
バスシェイカーやLEDはVRでも動作しますか?
はい。ハードウェア上で動作するため、ヘッドセットの有無にかかわらず同じように使えます。
VRでオーバーレイがぼやけるのはなぜですか?
多くの場合、パネルが小さすぎるか、遠すぎることが原因です。パネルを大きくして近づけ、ダッシュボード自体のフォントサイズも大きくしてください。
さらに詳しく知りたい方は、SIMGASMの専門スタッフが喜んでお手伝いします。