LMUでセットアップ変更を正しくテストするには、一度に変更する設定を1つに絞り、基準走行と同じ燃料量、タイヤ、路面条件で、少なくとも5周はミスなく走行します。ベストラップ1周ではなく、平均ラップタイムとセクタータイムを比較し、テレメトリーで車の挙動が変わった理由を確認しましょう。走行全体を通して速さ、または安定性が向上した場合にのみ、その変更を採用します。
多くのドライバーがガレージで何時間も費やしてしまうのは、明確な答えが得られない方法でテストしているからです。このガイドでは、最初の基準ラップから最終判断まで、ハイパーカーで使えるシンプルなテスト手順を紹介します。
多くのセットアップテストで判断を誤る理由
セットアップのテストが有効なのは、走行ごとに変わる要素がセットアップだけの場合です。
一度に多くの項目を変更してしまう
例えば、ウイング角度を増やし、リアのスタビライザーを柔らかくし、ブレーキバイアスも一度に変更したとします。車の感触は良くなっても、どの変更が効いたのかは分かりません。さらに、ある変更によるタイムロスが、別の変更の効果に隠れている可能性もあります。1つだけ変更し、テストして、結果を記録しましょう。
唯一の例外は、レーキを維持したいときの前後車高のように、組み合わせて調整する必要がある設定です。このような組み合わせは、1つの変更として扱います。

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条件の違うラップを比較してしまう
燃料搭載量によって車重は変わります。タイヤの摩耗と温度によってグリップも変わります。路面温度やラバーの乗り具合も、セッションごとに異なります。新品タイヤで燃料が少ない状態のラップは、摩耗したタイヤで満タンの状態よりも、常に良く見えるものです。燃料、タイヤ、走行条件をそろえなければ、テストで測っているものが本来の目的とずれてしまいます。
効果的なテスト手順
この手順を守るには少し意識が必要ですが、シーズン全体では大幅な時間の節約になります。
信頼できる基準を作る
まず、ベースとなるセットアップを読み込みます。例えば、当社のLMUハイパーカーのセットアップガイドに沿って作ったものを使えます。燃料搭載量を固定し、毎回同じタイヤコンパウンドを使用してください。アウトラップを走った後、安定したレースペースで少なくとも5周走行します。平均ラップタイム、セクタータイム、主要な各コーナーでの車の感触を記録しましょう。
1つ変更して同じ走行を繰り返す
次に、リアのスタビライザーを2段階調整するなど、1つの設定を明確な幅で変更します。そのうえで、まったく同じ走行手順を繰り返します。燃料量、コンパウンド、周回数はすべて同じです。運転も走行条件と同じように一定に保つ必要があるため、同じラインを走りましょう。

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平均と安定性で判断する
両方の走行の平均タイムを比較し、次に最速ラップと最遅ラップの差を確認します。1周だけ抜群に速くても、タイムのばらつきが大きくなる変更は、6時間レースでは不利です。ベストラップが変わらなくても、ばらつきを抑えられる変更のほうが良い選択となることは少なくありません。
テレメトリーで変更の効果を確認する
ラップタイムは何が起きたかを示し、テレメトリーはなぜ起きたかを教えてくれます。
最初に確認するポイント
両方の走行から、代表的なラップの中で最も速いものを選び、データを重ねて比較します。変更の効果が出るはずのコーナーで、最低速度、アクセルを踏み始める位置、ブレーキングポイントを確認しましょう。例えば、リアのスタビライザーを柔らかくした場合、低速コーナーの立ち上がりでアクセルを早く踏み始められることがデータに表れるはずです。データが感触と一致しなければ、データを信頼して再テストしてください。
変更によっては、別の場所に副作用が出ることもあります。車高を下げるとコーナーでは有利でも、ストレートで底打ちを起こす可能性があります。LMUハイパーカーのパッカーに関するガイドでは、データからその兆候を見つける方法を紹介しています。
ウェット向けの変更はウェットセッションで試す
雨天用の設定には、専用のテスト走行が必要です。ドライで有効な変更でも、濡れた路面では効果がなかったり、逆効果になったりすることがよくあります。雨天用セットアップを作る際は、LMUハイパーカーの雨天向けセットアップガイドを参考にし、同じく一度に1つだけ変更するルールを守りましょう。
シムリグをテストの変動要因にしない
意識しているかどうかにかかわらず、シムリグはすべてのテストに関わっています。
毎回同じドライビングポジションを保つ
シートが数ミリ後ろにずれたり、ペダルが動いたりすると、ブレーキングも変わります。ハードウェアが原因なのに、ブレーキバイアスのせいだと考えてしまうかもしれません。シート、ペダル、ステアリングホイールをしっかり固定し、ゲーム内のステアリング設定が変わっていないか確認しましょう。当社のLe Mans Ultimate設定ガイドを参考に、一度設定を決めたら、その状態を維持してください。

剛性が車の挙動を読み取りやすくする理由
ブレーキングでたわむコックピットは、車から感じ取る動きにコックピット自体の動きを加えてしまいます。小さなセットアップ変更の効果は、そのノイズに埋もれてしまいます。SIMGASM創業者のJohan Akkermanは、シムレーシングの分野に進む前に、MercedesやJaguarなどのブランドで技術スペシャリストや整備工場の責任者を務めていました。SIMGASMでは、すべての製品を完成したシミュレーターに組み込んでテストしています。また、レーシングドライバーのRomain Monti専用カスタムシミュレーターも製作し、スパ・フランコルシャンで公開しました。エントリーモデルのHobbyにも、40 × 40 mmのアルミプロファイルと、しっかり固定されたドライビングポジションを採用しています。お使いのハードウェアに合うモデルを、シムレーシングコックピットの全ラインナップから探してみてください。
LMUのセットアップテストに関する質問
Le Mans Ultimateでのセットアップテストについて、よくある質問に簡潔にお答えします。
1回のテスト走行で何周必要ですか?
レースペースで、少なくとも5周はミスなく走行してください。タイヤの摩耗や燃料の影響を調べる場合は、15周以上の長いスティントでテストします。
練習とレースのどちらでテストすべきですか?
練習またはプライベートセッションでテストしてください。レースでは他車の影響が加わり、正確な比較ができなくなります。
車の感触を信じてもよいですか?
感触は有用な判断材料ですが、ラップタイムとテレメトリーで裏付けを取りましょう。挙動が落ち着いて感じられる車が、必ずしも速いとは限りません。
2回の走行でラップタイムが同じだったら?
その場合は、ラップごとのばらつきが小さいセットアップ、またはタイヤに優しいセットアップを選びましょう。
もっと詳しく知りたいですか?SIMGASMの専門スタッフが喜んでお手伝いします。